[２：考察]実物提示教育/Show and Tell禁止の可能性

2010年12月20日 TCG全般コメント (6)

2010年のDCIの改定により[適者生存/Survival of the Fittest]が禁止指定される。
[復讐蔦][壊死のウーズ]を始めとする優良クリーチャーの続出により高速化、
SCGを始めとする主要大会でTOP8の内３～５つもサバイバルデッキが占拠、
この結果を受け、禁止の煽りを受ける形となる。

[適者生存]の禁止により、サバイサルデッキは機能不全を増す。
飛車角は落ちたものの[獣相のシャーマン]は残るのでデッキアーキタイプは一応継続は出来る。
しかし、明らかなまでの役不足であり、除去されやすく,１ターンに１回だけと遅く対処されやすい。
事実上破綻し、ファンデッキに降格されるであろう。

個人的見解ではあるが、[適者生存]を禁止措置すべきではなかったと思う。
本来であれば[復讐蔦][壊死のウーズ]を禁止にすればサバイバル系のデッキを残せたにも関わらず、
上記を禁止にすれば、R&Dが重大なミスを認める事につながるのを踏まえての判断だと思う。
サバイバル愛好家、特にヨン様が不憫でならない…

ここからが本題ではあるが、
今回の改定で１つの凶悪なカードを野放しにしている…
それが[実物提示教育/Show and Tell]である。

以前、自分の日記,禁止指定の話にて以下の事を発言している。
現在のDCIのスタンスとして、環境を席巻し大幅に乱している状況(ANTが有名)以外は禁止指定されにくく逆に解除されやすい。
そしてデッキアーキタイプを崩されるものは禁止指定されにくいのが現状。

しかし、[適者生存]を粛清している事により、
サバイバル系全般が闇に葬られているのが現実だ。
[実物提示教育]が禁止になりえる事は十二分にあり得る事である…いや、禁止が得策だとも言える。
簡潔ではあるが、下記に[実物提示教育]の利点を記載した。

・低コストで唱えられる事
[実物提示教育]自体３マナと軽く、大概２～３ターンで唱えられる。
つまり言うと、たった２～３ターンで勝負が決められるという事である。
コンボ対策の[ガドック・ティーグ]でさえ無意味となっているのが現状だ。
ゲームとしては理不尽な状況ではある。

・コンボと相性の良い青である事
[実物提示教育]の色は青であり、コンボに最良のカラーである。
カウンターの採用により相手の妨害工作を無効化して安全確認を行え、
ドローソースによりライブラリーを潤滑することが出来、
サーチソースによりコンボパーツを揃えやすくする。
つまりコンボ達成率が格段に高い事が現状だ。

・コンボパターンが豊富
[実物提示教育]を採用とするコンボパターンはいずれも強力であり、
(Sneak Show),(Dream Halls),(Hive Mind)と脅威である。
基本的には[実物提示教育]は最速でコンボを達成する為のパーツとしての位置づけである。

・大半のデッキに有利に戦える
[実物提示教育]のデッキはビートダウン,パーミッション,コントロール,コンボ全てに対して有利に戦える。
唯一劣勢を強いられるのはサバイサル系,チームアメリカ,エヴァグリーンと想定している。
基本的には潤沢に手札を揃えてから行動するので手札破壊に弱く、
マナ域のアドバンテージ損失に脆いのが現状ではある。
また[実物提示教育]詠唱後、[適者生存]から有効な牌を探し、回答策を得られるので比較的不利を強いられた。
しかし[適者生存]禁止措置にてより有利に展開出来る事が想定される。

・つまり言うと通したら大概は勝てる
[実物提示教育]を唱えた事は即ちコンボパーツを揃えている事を意味している。
もし通したら、対戦相手にとっては死刑宣告に等しいことではある。
もっと簡潔に言えば[実物提示教育]を通せるか通せないかのゲームになり下がっている。

以上の事を踏まえて、
[実物提示教育]が現レガシー環境にて脅威的存在である事が立証されている。
実際に(Sneak Show)を４ヶ月間使い続けているが[実物提示教育]は理不尽なまで強い。

2011年３月の改定措置にて禁止指定される確率は７０％と想定している。
[適者生存]禁止措置前は３０％と推測していたが、禁止措置は現実に近づいている。
これらはあくまでも主要大会の結果次第ではあるが時間の問題だ。

さて、最後に[実物提示教育]愛好家の自分から…

最低でも、[実物提示教育]はあと９カ月は禁止にしないでくださいッ!!
そして[実物提示教育]があるときに[記憶の壺]を禁止解除してくださいッ!!

みんなの声
[実物提示教育]爆発しろッッッッッ!!!!!!!!!